都道府県を擬人化した県民性漫画「うちのトコでは」の6巻が発売されました!
今回も、いろんな都道府県ネタを知ることができて満足!
簡単な感想としては、
- 「人国記」ボロクソすぎwwww
- 京の絵師は頑張ったと思う
- 1億円事業、いろんな結果があるけど、中でも岩手と福島の話に感動…!
だいたいこんな感じでしたね。
それでは、詳しく語っていこうと思います。
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目次
オープニング漫画の「人国記」の内容がひどすぎるwww

6巻のオープニング漫画は、室町時代あたりに作られたと言われる書物「人国記」について。
「人国記」っていうのは、北海道と沖縄を除いた日本全国の風土や地域性をまとめた書物。
つまり、当時の県民性がまとめられているんですね。
ところでこの「人国記」、内容が酷いw
筆者の視点からなのか…8割ぐらい評価が酷すぎる!
今でもたまに「京都は腹黒い」とか「九州は血気盛ん」みたいな感じのステレオタイプを見るけど、そんな感じ。
個人的に「人国記」の方がボロクソの評価って感じがする。
あと武士の時代に作られたせいなのか、武士道に基づいて評価している感じがぬぐえないところもあるかな。
ちなみに、私が住んでいる神戸にあたる摂津国はこんな感じ。
柔弱で虚言が多く
見栄っ張りで武力ゼロ。
金持ちっぽく見せかけてる。
この国には金銀財宝を贈って
従わせるのがよい。
~オープニングマンガ・人国記~ ©「うちのトコでは」もぐら/飛鳥新社
あー……うん、分からなくはないw
個人的に「見栄っ張り」ってところに、「神戸ブランド」を感じた。
あ、「神戸ブランド」っていうのは、神戸牛とか神戸スイーツとか…とりあえず「神戸!」って推しだしてることね。
なんかこう「神戸」っていうのにブランド価値があるみたいな…。
あとは、なぜか「神戸はおしゃれな街!」ってよくテレビで耳にするんだけど、そういう「おしゃれな街・神戸」てのも、見栄っ張りなとこが出てるのかなと…。
でも今は…って感じです
だからこの「人国記」の評価は分からなくもないんだww
1番「こいつぁひでぇや」って感じの評価だったのが、茨城にあたる常陸国。
先祖代々の盗賊。
それを恥じない肝っ玉。
武士も道理を知る人は少なくて
本当論理的な人はいないわ。
この国をなんとかできる人がもしいたら
超有名人になれる。
~オープニングマンガ・人国記~ ©「うちのトコでは」もぐら/飛鳥新社
これは酷い
なんなの?「人国記」を作った人は常陸国に親を殺されたの?ってぐらいに酷い。
茨城の人は怒って良いと思うぞ!
個人的には出雲(島根)もなかなかのボロクソっぷりな気がしたかな
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県民性マンガパートで面白かったところ
6巻も県民性漫画が盛りだくさん!
地域による方言の違いや、その土地ならではのネタを楽しく読むことができました!
個人的に県民性マンガパートで面白かったのは、江戸時代に作られた「長崎見聞録」についての話。
「長崎見聞録」というのは、簡単に言うと、
広川獬(ひろかわ かい)という京都のお医者さんが、長崎に滞在した際に、長崎のことをまとめた書物。
江戸時代の長崎は、日本で唯一海外の人と交流ができた場所。
だから、異国文化に触れることができたり、そこから独自の長崎の文化が発展したんですね。
で、広川さんはそんな長崎の文化に興味を持って、風俗・日用品・動植物・外国人の様子などを「長崎見聞録」にまとめたんです。
で、広川さんはその「長崎見聞録」の挿絵を、京(今の京都)の絵師にお願いしたんです。
ただ、京の絵師は長崎にある実物を知らない。
だから見聞録の内容や、広川さんの下絵を元に「こんな感じだな!」と描いたんで、実物とは異なる感じになったものもあったとかw
他にも、魚や海の絵を描かなければならなかったんだけど、その絵が残念過ぎるw
京都にも北の方に海はあるんだけど、「長崎見聞録」を作った当時の京は、京都府のさらに一部の地域。
そこは内陸部だから、もちろん海は周りにない。
その結果がこれである。
京の絵師③ ©「うちのトコでは」もぐら/飛鳥新社
…いや京の絵師は頑張ったと思うよ!?!?!?!
京の絵師が描いた絵も「なんとなくそれっぽい」感はあるでしょ!!!?
アレ絶対めっちゃ頑張ったんやって!!!
確かに本物と比べれば酷い絵だけど、あれはあれで頑張った方だと思ったよw
説明文もあまりよろしくなかったようで、それを元に絵にした絵師さんはすごいと思う…
県民性マンガパートはボリュームたっぷりだったけど、「長崎見聞録」に関する話が、個人的に1番心に残ったなぁw
ところで、「うちトコ」って、性別がどっちか分からないキャラが何人かいるんだけど、その1人が愛知さんなのね。
で、6巻の「神奈川さんとデート①」って話の1コマに、
神奈川さんとデート① ©「うちのトコでは」もぐら/飛鳥新社
こういうのがあって、よく見ると中央の陳列されてる服の中に女性ものがあるから、「あ、愛知さんはやっぱり女性か…!」ってなりましたw
(確か一人称も「私」だったはず…っ)
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6巻特別読み切りは2本立て!範囲は全国区!
「うちトコ」恒例・特別読み切り!
今回は、
- 「あの金で何を買ったか」…ふるさと創生一億円事業の話
- 「みんなで”がん”を考えよう!」…各都道府県のがんにかかる確率の話
6巻も5巻と同様に特定の都道府県をピックアップしたものではなく、日本全国的な話になってましたね。
個人的には、4巻まであった特定の都道府県をピックアップした話が楽しみだったんですけどね;
「あの金で何を買ったか」
1988年~1989年にかけて行われた「ふるさと創生一億円事業」についての話。
DAIGOのおじいちゃんで有名な竹下登さんが総理大臣だった時の政策で、全国3,059の自治体に、使い道自由の1億円が配られました。
で、漫画内ではそれぞれの自治体が、どんなふうに1億円を使ったかが描かれています。
大きなものを作ったり、いろんなことに使ったり…。
兵庫県だと、淡路の金塊レンタルがピックアップされてましたね。
個人的に「おっ」ってなったのが、岩手と福島。
岩手県の大槌町では、いろんなところで1億円を使っていきました。
でも、郷土館建設の計画がとん挫したことで、4千万円ほどお金が余っちゃったんですね。
で、この余ったお金は置いたままになったんですが…その後東日本大震災が発生!
復興費用として、あの余っていたお金が使われました。
郷土館建設がとん挫したことで、未来への使い道に回ったんですね
そして、福島。
福島県葛尾村では、中学校にパソコンが導入されました。
そして、IT教育が広まって、高速通信網が整備。
その結果何が起こったのかというと、東日本大震災が発生した際に、多くの人の命を救うことができたんです!
村には全世帯に一斉に伝達できる「IP告知放送」っていうのがあって、その呼びかけによって住民が避難しました。
そのあとに、原発からの放射性物質が村を通過…。
まわりまわって訪れた、素晴らしい結果に感動しました
みんなで”がん”を考えよう!
各都道府県のがん罹患率や死亡率から、対策を考えようという話。
地域によって、かかるがんの種類が違っているのが、個人的に興味深かったですね。
あと、ちょっとだけ4巻にあった日本住血吸虫症とちょっとつながっていたり…。
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おまけ漫画に「淡路の銘菓めぐり」掲載
今回は、おまけ漫画として「淡路の銘菓めぐり」も掲載されていました。
「淡路の銘菓めぐり」は、サイト「御かぞくさま御いっこう」にて2011年から恒例となっているハロウィンネタです。
最初は2010年に淡路のハロウィン1枚絵だったんですが、2011年に「うちの地域のお菓子あげる!」とコメントが来るように。
その後は、「特定の都道府県からお菓子をもらえなかったらいたずらする。だから皆の者、淡路にお菓子をよこせ~」というハロウィン企画になりました。
で、6巻では2016年のハロウィンネタが。
色んな地域のご当地お菓子があって、面白いですよ~♪
もしも島根に行くことがあったら、探してみようかな?
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まとめ
6巻もボリュームたっぷりに、さまざまな都道府県ネタを楽しむことができました!
ただ、特別読み切りが今回も全国区だったのがちょっと残念;
1億円事業の話は面白かったけど、やっぱりまた特定の都道府県をピックアップしたネタを読んでみたいなぁ~。
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!
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