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歴代初・日本文学から出典の新元号「令和」!意味が素敵すぎる

令和

4月1日、とうとう新元号が発表されましたね!

新元号は「令和(れいわ)」!

これまで元号は247個も作られてきたけど、「令和」は歴代初の日本文学からの由来を持つ元号となりました。

「令和」の由来や、元号に込められた意味を、簡単にまとめてみました!

 

「令和」の由来は万葉集から

梅

万葉集って何?

万葉集というのは、奈良時代に作られた日本最古の歌集。

こういった文献って、貴族とか偉い人たちの和歌ばかりが収録されてるイメージがあるけど、万葉集は防人(さきもり)や農民など名前が残っていない人たちの和歌も収録されています。

防人というのは、飛鳥から平安時代にかけてあった軍事制度で、九州で当時の中国だった唐の防衛に当たった人たちのことです。

万葉集の梅の花の文から「令和」ができた

「令和」の由来になった万葉集の歌は、「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序(はじめ)」に書かれています。

天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。

時に、初春(しよしゆん)の月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。

加之(しかのみにあらず)、曙(あけぼの)の嶺に雲移り、松は羅(うすもの)を掛けて蓋(きにがさ)を傾け、夕の岫(くき)に霧結び、鳥はうすものに封(こ)めらえて林に迷(まと)ふ。

庭には新蝶(しんてふ)舞ひ、空には故雁(こがん)帰る。

ここに天を蓋(きにがさ)とし、地を座(しきゐ)とし、膝を促(ちかづ)け觴(かづき)を飛ばす。

言(こと)を一室の裏(うら)に忘れ、衿(えり)を煙霞の外に開く。

淡然(たんぜん)と自(みづか)ら放(ひしきまま)にし、快然と自(みづか)ら足る。

若し翰苑(かんゑん)にあらずは、何を以(も)ちてか情(こころ)を述※1(の)べむ。

詩に落梅の篇を紀(しる)す。

古(いにしへ)と今(いま)とそれ何そ異(こと)ならむ。

宜(よろ)しく園の梅を賦(ふ)して聊(いささ)かに短詠を成すべし。

※1:「述」は原文では「手」遍+「慮」

万葉集入門 (読みやすいように改行してます)

この文章の内容をざっくりと訳すと…

天平2年正月13日に、大宰府の大伴旅人さんの屋敷で宴をすることになったよ。

初春のめでたい月、風は爽やかで梅も美しく、蘭の花も良い香りだ。

他にもここの風景はどれも素敵で、集まった人たちもとても和やかムード。

そういえば中国には落梅の歌があるよね。

私たちもここの庭の梅を題材に歌を詠もうよ!

…って感じです。

きちんとした口語訳や解説は、万葉集入門というサイトの解説が分かりやすいかと思うので、そちらを見てください。

 

「令和」の由来になった個所は、太字で表したとこですね。

時に、初春の月にして、気淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。

(春のめでたい月、風は爽やかで梅も美しく、蘭の花も良い香りだ。)

ちなみに、「令月」というのは、2月の古い呼び方の1つ。

あと、「何をするにもめでたい月」という意味もあるんですよ。

なんで万葉集から引用したの?

元号発表の後に設けられた、安倍首相の談話で、万葉集から引用した理由と思われることが語られていました。

万葉集は、1200年余り前に編纂された、日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌が納められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する「国書」であります。

安倍首相の談話より

万葉集は、最初の方でもお話ししたように、偉い人たちの和歌だけでなく、防人や農民などの歌も収録されています。

身分に関係なく、いろんな人たちの想いが集約された万葉集は、まさに元号の由来になるのにぴったりだと思いました。

 

ちなみに、これまでの元号は、確認できるものだとすべて中国古典から引用されてたものばかりだったんですよね。

「令和」は、元号では初の国書…日本文学が由来となります。

初の国書由来の新元号…それが日本最古の文学・万葉集…。

なんかこう…言葉にできないけど、大昔のものと今をつなぐ言葉でもあるんだなって思いました。

 

「令和」に込められた意味

元号発表の後に放送された安倍首相の談話の最初の方にて、「令和」に込められた意味について語られました。

この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。

そういう意味が込められております。

(中略)

悠久の歴史と、薫り高き文化、四季折々の美しい自然。

こうした日本の国柄を、しっかりと、次の時代へと引き継いでいく。

厳しい寒さの後に、春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、1人1人の日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。

そうした日本でありたい…その願いを込め、「令和」に決定いたしました。

安倍首相の談話より

 

最初、私は「令和」の意味を菅さんが解説した時、元号にする理由にピンとこなかったんですよね。

意味的には、「初春のめでたい月に、爽やかな風と美しい梅の花、蘭の香りも良い匂いだ」ってなるから、「それが何で元号に…?」って感じだったんです。

 

で、漢字の意味だと「令」は「命令」、「和」は「仲良く」といった意味があるので、そこから考えて

  • 平和が続きますように
  • みんな仲良くしましょう

って感じの意味なのかな?って単純に思ってたんですよ。

そう考えたら、グローバルやネット技術が進む今の社会に合う元号なのかな~って。

 

でも、「令和」に込められた意味は、由来になった万葉集からしっかりあったんですよね。

由来になった万葉集の文章は、梅の花についてのことでした。

そこから、1人1人の花が咲き誇るように…そして日本が次の世代に受け継がれ、日本の文化が育っていきますように…。

日本のこと、日本人のことについての願いが込められた元号だったんですね。

 

梅の花の開花は、2月上旬から3月中旬。

安倍首相が言ったように、厳しい冬から春になるころに咲きます。

名所ではイベントが開かれて、多くの人が愛でる花でもあります。

 

「今厳しい状況下にあっても、いつかは花開くように」

個人的に、こういった願いが込められてるのは好きですね!

 

あと、安倍首相の談話とは関係ないんですが、梅の花言葉について調べたんですよ。

梅の花言葉は

  • 不屈の精神
  • 高潔
  • 優美(紅梅)
  • 気品(白梅)

私が注目したいのが、1番最初の「不屈の精神」。

 

日本は災害が多く、去年も大きな地震が起こったり、酷い台風の被害に遭ったりしました。

でも、どれだけ災害に見舞われても、復興していきます。

不屈の精神で、厳しい状況下になっても回復へ進んでいく…。

そういった日本や日本人の強さを表す言葉にも感じられるなと、個人的に思いました。

 

まとめ

「令和」は、万葉集の梅の花についての文章から引用された元号です。

日本文学から元号が作られるのは、歴代初!

色んな身分の人たちの和歌が収録された万葉集は、まさに元号の由来になるのにぴったりですね。

 

そして、「令和」に込められた「日本の成長や日本人の開花」の願い…。

私も安倍首相が解説したように、日本人として心の梅の花を咲かせられるように頑張ろうって思いました。

 

「令和」が使われるのは、来月から!

なんだか、明るい未来が待ってる感じがして楽しみですね!

 

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!

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