神社・神道

どうして神社参拝を避けるべき?3つの「穢れ」について

穢れトライアタック

神社参拝について「これはやってはいけない」というような話題で、「生理中は参拝してはダメ」というのを、見聞きすることがあると思います。

 

これは、神道において忌避されている「穢れ(けがれ)」という考えが関係しています。

穢れというと「汚い」というイメージが出ると思いますが、そんなことはありません。

 

こちらの記事で、神社参拝を避けるべきと言われている穢れである赤不浄・白不浄・黒不浄について解説し、どうして避けるべきなのかについてお話しています。

 

穢れ1:赤不浄(生理・出血)

赤不浄

まずは赤不浄についてです。

これは、簡単に言えば出血のことですね。

よく言われるのが女性の生理ですが、流血しているという状態自体が「不浄」という考えになります。

 

だから広い意味でとらえると、怪我をして血が出ている状態や鼻血を出してる状態も「赤不浄」に含まれます。

 

ぶっちゃけると、「女性だけじゃなくて男性でも、どこかしら出血した状態になると、赤不浄になるよ」ということになるんですよ。

 

穢れ2:白不浄(出産)

白不浄

赤不浄の一部にもなると思うんですが、白不浄は「出産による穢れ」のことです。

 

A子
A子
えぇ!?出産っておめでたい物でしょ?!

 

確かに出産はおめでたいものです。

ただ白不浄の場合、赤ちゃんを産むときに伴う母体からの流血が、穢れのカテゴリーに含まれちゃうんですね。

 

むか~~~しの日本では、「産屋(うぶや)」という出産専用の建物を建てて、出産が終わると取り壊していたことがありました。

これは、新しい生命の誕生を特別視していたのもあったと思うんですが、一説には出産時に伴う流血の穢れを隔離するためという考えでもあったんです。

 

ちなみに、赤ちゃんの健やかな成長を願って参拝する「お宮参り」というのがありますよね。

 

そのお宮参りのしきたりでは、「赤ちゃんを抱っこするのは父方のお祖母ちゃん」ということになっています。

実はこれは、白不浄に関連することだったんですよ。

 

昔、母親の白不浄が明けるのが、大体75日後でした。

でも、赤ちゃんがお宮参りに行く目安は1か月後くらい…母親が白不浄から解放されるよりも早いタイミングですね。

 

なので昔は、お父さん・お父さんの両親・赤ちゃんでお宮参りに行って、お祖母ちゃんに赤ちゃんを抱っこしてもらうというしきたりがあったんです。

 

もちろん、現在は母子の体調を考慮して、大体3ヶ月~100日ぐらいのタイミングで行く人が多くなったので、今はそこまで気にする必要はありませんよ…!

 

あくまでも白不浄関連で、そういうのがあったんだよという話題です。

 

穢れ3:黒不浄(死)

黒不浄

最後に黒不浄…これは「死」についての穢れです。

 

身内に不幸があったら、その次の年の年賀状は喪中で出す人や、初詣には行かないという人はいませんか?

それは、黒不浄の考えから来たものなんです。

 

「喪中は1年間神社に行ってはいけない」という考えがありますが、実は神道の忌中は(誰が亡くなったかにもよりますが)最大50日なので、それ以降は神社に参拝しても良いんです。

 

神道での喪中(1年間)は、最初の最大50日間は神社に行くのを控え、その後は派手なことを控えて普通の生活に徐々に戻していくというものになっています。

 

穢れ=汚い?答えはNO!

寝込み
A子
A子
色々聞いてると「穢れ」って「血で汚い」とか「縁起が悪い」っていうことだよね

なんだかなぁ…

 

ここまでの解説で、もしかしたら「穢れ=汚い・縁起が悪い」という風に思えるかもしれません。

特に女性の場合は赤不浄と白不浄に入ってしまうことがあるので、「女性=穢れ・汚い」と思われてるのか?と感じたかもしれません。

 

でも、私は声を大にして言いたい。

 

「穢れ=汚い・縁起が悪い」ってことはないです。

 

 

実は民俗学の研究では、「穢れ」というのは「気枯れ」に通じるという考えがあります。

気を枯らす…つまり、元気をなくした状態なんですね。

 

女性の場合、生理中はしんどいですよね。

個人差はありますが、生理中は体調が悪くなったり、精神が不安定になったりします。

私自身も生理痛が酷くて酷くて…重いときは寝込むこともあります。

 

出産自体も苦しいものですが、その後の経過もお母さんの体調が不安定だということを聞いたことがあります。

「産後の肥立ち」というやつですね。

 

誰かが亡くなった時は、悲しくてしんどいですよね。

人によっては、悲しすぎて生活がままならなくなることもあります。

 

赤不浄・白不浄・黒不浄、どれも共通して「しんどくなっている」「元気な時と比べてエネルギーが減っている」というのがわかると思います。

そういう時は、無理をしないでゆっくりして、エネルギーを元気な状態に戻す必要がありますよね。

 

「穢れを避ける」というのは、聖域である神社を清浄な空間に保つための考えですが、自分の状態を整えるためという意味もあるんです。

 

私は個人的に、しんどい状態の人を気遣っている意味が込められているんだなって思ってます。

 

白不浄の時に、「昔の正式なお宮参りは、父・父方の祖父母・赤ちゃんで、お祖母ちゃんに赤ちゃんを抱っこさせてた」という話をしましたね。

それは、産後でしんどいお母さんの体を気遣ったものでもあったのかもしれません。

白不浄が明けるまでの期間は、今でいう産後の肥立ちの期間だったのかなと個人的に思っています。

 

「穢れ」って、要は「無理すんな。ゆっくりして元気になってね」という意味にもとれます。

だから神社の参拝を避けた方が良い…というか、そういうときは無理に神社参拝をする必要が無いんです。

 

卯月みそか
卯月みそか
 「穢れ」は気遣いの精神なんだと私は思ってます

 

まとめ

穢れには、主に流血に関する赤不浄・出産に関する白不浄・死に関する黒不浄の3種類があります。

 

こういう時は、人のエネルギーが減っていて元気が無い状態になっています。

「穢れ」という言葉から「汚い」というイメージが付くかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

 

3つの穢れのうちどれか1つになってたら、神社の参拝を避けるべきというのは、「無理して参拝に来るのではなく、エネルギーを整えてから来てね」といった気遣いの面があったからではないでしょうか。

 

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

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文化と自然が好きなはみだし者。 真面目な文化からサブカルまで、興味のあることを掘り下げるのが好きです。